か】 加羅古呂庵 一泉・からころあん いっせん

 「連絡先・購入先」
加羅古呂庵 一泉
http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/

家庭音楽会出版部 https://dainihon-kateiongaku.easy-myshop.jp/

家庭音楽会出版部TEL&FAX
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曲 名
作曲年月
音源・試聴
楽器編成 作曲者からのメッセージ
曲解説 

画像 その他
摘要


火焔の器
r.6.2.18



尺八1(d)
尺八2(d)
尺八3(d)
尺八4(A)

 

曲の説明

火焔の器(かえんのうつわ)

縄文土器(じょうもんどき)の中でも火焔型(かえんがた)土器は、その燃え
上がるような形が目を引きます。縄文時代を代表するかのような印象を受
けるのは、教科書などに載せられた写真のせいでしょうが、信濃川(しなの
がわ)流域に見られる土器で、一つの文化圏を形成していたようです。

この火焔型土器がどのように生み出され、どのように作られ、どのよう
に使われたかは、知る由(よし)もありませんが、「土の力(つちのちから)」
「赤い火(あかいひ)」「煮炊き沸騰(にたきふっとう)」の3つのシーンで想
像してみました。

粘土を捏(こ)ねながら、アイデアが浮かび、火が燃えさかるかのような
造形を生み出した人がいたのでしょう。土器作りの作業は、何人かの共同
作業であったのかもしれず、形を作り、火で焼き、それが人々に受け入れ
られて、信濃川流域に広がっていったのかもしれません。

土器を焼くにも、その土器を使って煮炊きをするにも、火は欠かせませ
ん。
草や木を集め、火をおこし、煙が出始め、やがて赤い火がめらめらと燃え
さかります。

火焔型土器には、おこげのあとが残っているそうです。何かの儀式に使
われたのかもしれませんが、実際に煮炊きに使われていたようです。山の幸
、川の幸、野の幸を集めて、ぐつぐつと煮込み、それを囲んで人々が談笑し
ていたのかもしれません。冬の雪に囲まれた中でも、ぬくもりのある暮らし
があったのかもしれませんね。

参考文献:「日本遺産 火焔型土器」ホームページ

 

 


 

楽譜のお問い合わせは

加羅古呂庵 一泉ホームページまで


いとたけの道
r.6.2.18

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

曲の説明

いとたけの道

石橋令邑(いしばしれいゆう)氏が作られた詩の「糸竹(いとたけ)の道
きわめあい 指南(しなん)の灯(あかり) 消ゆることなく」という一節をもと
に、箏・十七絃と尺八の合奏曲をつくりました。

糸竹の道をきわめるとは、曲の奥義を探り、技の向上を追究していくと
いう意味もあるでしょう。長く受け継がれてきた曲は、貴重な文化的遺産
であり、これを伝えていくことは、現代に生きる私たちにとって重要な責
務です。

その一方で、三曲系邦楽の世界は縮小が続き、伝統を受け継ぐ人がいな
くなりかねません。伝統的といわれる曲も、その曲が発表された当時に遡
ってみれば、時代の最先端であり、それが多くの人々に受け入れられてき
たからこそ、今日まで伝わっているのでしょう。三曲系邦楽の歴史の中で、
名前が残っている人たちは、伝統を守るというより、画期的なイノベーシ
ョンを起こした人が多いように思われます。未来に向けて、単に楽器演奏
者にとどまらず、社会の多くの人々に受け入れられる曲や演奏を創造して
いくことも、糸竹の道をきわめることにつながるに違いありません。

歴史を遡るとともに、未来に向かって邦楽が発展していくことを願
い、「ともがらの 結(むす)び和をもて」「求道(ぐどう)の波路(なみじ) 洋々
と」「指南(しなん)の灯(あかり) 消ゆることなく」の3つのシーン(場面)
から構成しました。


 


邪馬台の都
r5.11.18

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(d)
尺八2(d)

曲の説明

邪馬台の都

『魏志(ぎし)』倭人伝(わじんでん)に記された倭国(わこく)は、2世紀後半に

国々が争い乱れたため、巫女(ふじょ)卑弥呼(ひみこ)を王として立て、この

女王国(邪馬台国)が約30の国を統率する連合国家であったそうです。

当時の中国からすれば、倭国は当方の発展途上国であったはずですが、

『魏志』倭人伝では、やや羨望をもって眺めていた部分も見受けられます。

邪馬台国の所在はともかくとして、当時の倭国のすがたを想像して、

「大海の彼方(たいかいのかなた)」「温暖の地(おんだんのち)」

「女王の宮室(じょおうのきゅうしつ)」「酒好き長寿(さけずきちょうじゅ)」

「邪馬台の都(やまたいのみやこ)」「繁栄と陰り(はんえいとかげり)」

の6つの部分から構成してみました。

縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。

ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。

また、十七絃は箏に置き換えて記載しています。正確には、五線譜(スコア)を

ご参照ください。


 


錦秋の都筑
r5.7.27


箏1
箏2
尺八(d)

曲の説明

錦秋の都筑

横浜市都筑区の秋は、里山や緑道の木々が色づき、赤や黄をはじめとして、

さまざまな色に彩られます。そんな情景を、酒泉 彰(さかいずみ あきら)氏

が詩にしてくださいました。都筑の地は、近代的な街になりましたが、

大切に残された豊かな自然が、色や音や香りを介して、秋の移ろいを

感じさせてくれます。歌については、男声と女声による2部にしています。

各パート1人でもいいですが、複数の合唱でもいいでしょう。

楽器は、箏☓2、十七絃、尺八ですが、どれか1パートは歌の旋律をなぞる

ようにしています。伴奏に終始するのではなく、歌と歌の間に楽器だけの

演奏部分を設けました。


 


キュート
r5.6.3


↓二重奏曲

 

 


箏1
箏2     
十七絃
三絃

又は

箏1
箏2

曲の説明

キュート

箏を習い始めて間もない子どもたちのために、押し手や細かい手がない

曲があるとよいとのサジェスチョンを受けて作曲しました。箏の二重奏曲

としても演奏できますし、十七絃・三絃がサポートに入って四重奏曲に

するとより楽しい曲になるでしょう。

箏のパートは、基本的に8分音符までとしましたが、単調に感じられる面も

ありますので、経過音的に16分音符を入れたところがあります。8分音符と

16分音符のからみ合いで、細かい手のように聞こえるかもしれません。

小さい子が成長して、ひとり立ちしていくような感じをタンポポの変化に

重ねてみました。「たんぽぽ咲(さ)いた」「ふわふわ綿毛(わたげ)」

「風(かぜ)に旅立(たびだ)つ」の3つの部分から構成しましたが、それぞれ

の部分を2分程度の独立した曲として演奏することも可能です。タンポポの

黄色い花が一斉に咲いて、やがて白い綿毛に変わり、風に乗って飛んでいく

情景は、あらためて説明するまでもないでしょう。

春になるとタンポポは至るところに咲いていて、街なかではセイヨウタンポポ

が多いですが、この曲の題材にしたのは、街はずれの谷あいの地に咲くカン

トウタンポポの群落です。少し湿り気が感じられるその土地は、養分が豊富

なのでしょうか、タンポポがのびのびと大きな花を咲かせていました。

 

(注) 縦譜(三絃譜)につきましては、箏Ⅰ・箏Ⅱのパートをまとめて補助的に記載しています。

正確には、加羅古呂庵ホームページの「作品リスト」より五線譜(スコア)をご参照ください。









 


静かなる山
r5.7.1

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(d)
尺八2(d)

曲の説明

静かなる山(しずかなるやま)

相模平野の北西に位置する大山(おおやま)は、いつも人々の暮らし
を静かに見守ってきました。その山の姿は、どっしりとして人々の心
の支えになり、農作の雨乞いの願いをかなえ、江戸時代には江戸の
庶民に心の安らぎと娯楽をもたらしてきたのです。今や、相模平野に
は多くの人が住み、交通が活発になり、産業が発展していますが、
現代の風景の中にあっても、その山は変わらず人々を見守っています。
例えて言えば、学校の先生が子どもたちの成長を見守っているか
のようにも見えてきて、「微笑み(ほほえみ)」「集い(つどい)」
「導き(みちびき)」の3つの部分から構成してみました。
「山笑う」というのは春の季語ですが、冬は青みがかっていた山も、
4月、5月になると、緑色を帯びてきて、やさしく微笑んでいるように
見えます。ゴールデンウィークや夏休み、そして秋の紅葉のシーズンなどには、
阿夫利神社(あふりじんじゃ)への参拝や登山・ハイキングなど、
大山(おおやま)を慕って人々が集まってきて、山も賑やかになります。
そして、世俗の雑多な悩みや災いを遥かに見下ろして、人々を励まし
前向きに生きるようにと教え導いてくれているようです。

 


フューチャー
r5. 3.18

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(d)
尺八2(d)

私たちの未来は、どのようになっていくのでしょうか? 私たちは
どのような未来をつくっていくのでしょうか? 人類は莫大な
消費に消費を重ね、その影響が気象面にも及び始めています。
取り返しがつかないことにならないように、美しい地球を守り
たいものです。また、単に経済的な豊かさを求めるだけでなく、
健康で生き生きと暮らし、精神的にも安らかに、人々が助け合う
社会を築きたいものです。そして、美しい地球環境と優しい社会
を次の世代へ、そのまた次の世代へと、継承していきたいものです。
「サステナブル・ワールド」「ウェルビーイング・ソサエティ」
「ネクスト・ジェネレーション」の3つの部分から構成しました。

 



 

  



竹の光
r5. 4.17


尺八1(d)
尺八2(d)
尺八3(d)

 

里山の一角にあるその竹林は、いつの季節も緑をたたえていますが
4月から5月にかけて、黄色味がかった姿に変わります。そんな
竹林に足を踏み入れ、その印象をもとにして、尺八三重奏曲を
つくりました。「朝日影(あさひかげ)」「林床(りんしょう)」
「斜光(しゃこう)」の3つの部分から構成しています。
"(有)家庭音楽会より楽譜発売中"

 



 

 

  



光芒の天地
r5. 1. 2

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(d)
尺八2(d)

北海道の東部にある津別峠(つべつとうげ)から見る雄大な風景を前にして、

「大地胎動」「湖水白雲」「寂光暮色」の3つの部分から構成しました。

今も火山活動は続いており、大地の下に大いなるエネルギーが躍動して

いるように思えてきます。日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖を眺めると、

木々の緑の中に湖水が青空を映し、その上に白い雲が流れていきます。

やがて夕暮れが迫るころ、雲の間から太陽がやさしい光を放ち、山なみを

浮き立たせて、時が進んでいきます。

"(有)家庭音楽会より楽譜発売中"



せんじゅの灯
r4.11. 7

歌 
箏1 
箏2 
十七絃 
尺八(d)

 

北海道の北見市に、ご主人とおかみさんが切り盛りしている居酒屋があります。

名前を「せんじゅ」といいます。このお店に、毎年秋になると、変な3人組が

やって来ます。旅の行程はバラバラなのですが、なぜか北見の夜に「せんじゅ」

に集まって来るのです。道東の自然や人とのつながりに惹かれて、もう何年も

訪れているので、北見の街や周辺の自然は故郷のように感じられ、「せんじゅ」

で、談笑するのが楽しみになっています。また来年も来ようと語りつつ、3人が

店を後にすると、北見の街に寒さがやってきます。作詞は、酒泉彰氏です。



写真  _居酒屋せんじゅ

五線譜
縦譜

 

 


緑彩の刻
r4. 9.19


 

 

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

夏の盛りに、山の中の緑に囲まれたお寺を訪れました。観光案内によると、

最寄り駅から徒歩1時間30分とあるくらいの俗世間から離れた静かな地です。

あいにく小雨が降る天気でしたが、夏の強い陽射しが隠れ、しっとりとした

風景に接することができました。そのときの印象をもとに、「堂宇巡礼」

「睡蓮の池」「花菩薩」「彩り来迎」の4つの部分から構成してみました。

 

 

 

蓬萊の風
r4.6.26

 

 

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(d)
尺八2(d)

日本最古の物語と言われる『竹取物語』。かぐや姫に、蓬萊の玉の枝

を求められた車持皇子(くらもちのみこ)が、実際に蓬萊山に玉の枝

を求めに行っていたならば、どうだったろうと想像して、「荒波を越

えて」「玉の枝のそよぎ」「不老の白煙」「人阻む岩壁」「名残りの

海原」「憧れの心」の6つの部分から構成しました。蓬萊山を求めて

海に乗り出し、遠くに玉の枝がそよぎ、不老長寿の白煙がたなびいて

いるのが見えるのですが、厳しい岩壁が人を寄せつけません。たちま

ち蓬萊の山は幻と消え、そこには海原を風が吹き渡るばかり。

理想郷は憧れの世界にあるからいいのであって、最後に玉の枝のテー

マを振り返って、終曲を迎えます。

 

 

曙光桃源調
r4. 2.19

 

 

箏1
箏2
十七絃

三絃

尺八1(d)
尺八2(d)

尺八3(A)

青みを帯びた東の空が、しだいにオレンジ色に染まり、まばゆい日の光が

里山に取り囲まれた田畑や家々を照らし出します。縄文、弥生の昔から、

人々は里山とともに、自然と調和した暮らしを積み重ねてきました。

やがて、清らかな水が流れ、里山が連なる丘陵地帯だったところに、

道が作られ、駅ができ、新しい街がつくられました。桃の花こそ咲いては

いませんが、現代の桃源郷と言うのは過言でしょうか? 

かつての里山の暮らしに想いを馳せつつ、多くの人々が活気をもって暮らし、

環境と調和した未来に向かってこの街がさらに発展していくことを願い、

曲を作りました。

 


花の都筑

 

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

 

横浜市都筑区は、遊歩道が張りめぐらされており、道端には四季折々に      
花が咲いています。住宅の庭や商店街にも色とりどりの花が植えられ、
さながら「花の街」といえます。新しく築かれた街とともに、自然の
ままに残された里山の木々も花を咲かせ、秋から冬にかけては木の葉
の色も鮮やかに染まります。街そのものが花開く都筑をテーマに、
あまり邦楽っぽくせず、十七絃でベースを刻み、BGMとして活用される
ことも想定して、軽快な曲にしてみました。
http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka014.htm

 

 


梅咲く春に
R4.5.4

箏1
箏2
尺八(d)

梅は、早い年には1月から、寒さの厳しい年でも2月には花を咲かせ、
「春告草」の別名のとおり春の訪れを知らせてくれます。
里山の狭間の谷戸にある、その小さな梅園にも春がやってきました。
春の柔らかな日差しに、白梅の花がいっそう白さを際立たせています。
紅梅は色鮮やかに、濃厚な香りを漂わせています。咲き誇る花々の枝
の間を、蜜を求めて素早く飛んでいくメジロ。そして、まだ草木の緑が
わずかな季節に、日々温もりが増していき、紅白の木々は満開の時を迎えます。
穏やかな谷戸の春を「白梅の輝き」「紅梅の香り」「小鳥の目覚め」
「紅白繚乱」の4つの段で描いてみました。

http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka025.htm

 


竹の山から
R4.1.22



尺八1(d)
尺八2(d)
尺八3(d)

竹は、冬の寒さにも緑を失わず、四季折々にその緑で目を潤してくれ
るとともに、竹材はさまざまに加工され、人々の暮らしを支えてきました。
里山にも竹林が広がり、田や畑に適さない土地でも、筍や工芸品により、
身近な植物として活用されてきました。竹は、竹として美しいだけでなく、
人間との関係により、輝きを増してきたともいえるでしょう。そのような
竹の風景を「緑の風」「光の落ち葉」「里の営み」の3つの段で構成しました。

http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka023.htm

 


れんげの雲
R4.4.21 
Youtube:公開


箏1
箏2
尺八(d)

r4. 4.21 都筑区三曲協会「都筑いざない計画#2」で演奏された動画が
YouTubeで公開されました。最近は、れんげ畑を目にすることも少なく
なりましたが、たくさんのれんげの花が春風に揺れて、雲のようにたな
びくイメージを酒泉 彰氏が詩にしてくださいました。梅が咲き、桜が咲
き、春爛漫を迎える頃、れんげは一斉に花開きます。

http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka012.htm

 


光花緑水調
R4.1.2

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

田園地帯をゆったりと流れる川をテーマに、「陽光の段」「香花の段」
「緑樹の段」「輝水の段」の4つの部分から構成しました。
穏やかな陽の光が降り注ぐ中、川の土手や畦道には四季折々に草花が
咲き乱れます。大雨の水の流れに耐えて育った木々が、緑の葉を繁らせ
ています。水面はきらきらと光り、鴨や白鷺が遊びます。
天気のいい日に訪れると、川はいつも坦々と穏やかに流れています。

http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka022.htm

 


樹 林
R3. 6. 2


尺八1(d)
尺八2(d)
尺八3(d)
尺八4(d)
尺八5(A)

かつて、室町時代に城があったという小高い山は、木々に覆われ、
豊かな緑の中に、鳥たちの声も聞こえてきます。「梢の中から」
「陽だまりにて」「空に向かって」の3つの部分からなる尺八五重奏曲です。
夜が明けて、あたりが明るくなると、梢のどこかから、この森に住む鳥たち
ののどかな声が聞こえてきます。昼下がり、森の一角にある草地に陽射しが
差し込み、まわりを取り囲む木々の中で、ゆったりとした時が流れていきます。
森の緑はますます濃くなり、木々は風に枝を揺らしつつも、幹はたくましく、
屹然として空に向かって伸びていきます。

 http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka017.htm

 


四大連奏
R3.11.3

尺八1(d)
尺八2(d)
尺八3(d)
尺八4(d)

四大(しだい)とは、地・水・火・風の4つの元素。
あらゆる物質は、この4つの元素から成り立っているとか。
化学が進歩するにつれ、こうした考えは過去のものとなって
いったのでしょうが、朝、起きて、夜、寝床に就くまで、
地・水・火・風は身近に感じられる存在です。逆にいえば、
今日の便利な暮らしは、地・水・火・風から離れた不自然
なものになっているのかもしれません。
短いイントロダクションのあと、「地の段」「水の段」
「火の段」「風の段」を連続して展開していきます。
4つのパートが絡み合って、地・水・火・風の複雑な世界が
ほんのひと時現れたら、生きることを見直す一つのきっかけ
となるかもしれません。

"出版" 
(有)家庭音楽会

http://www2a.biglobe.ne.jp/~village/ka021.htm

 

 

三密返し
R.3.8.20

 

尺八1(d)
尺八2(d)
尺八3(d)

感染が広がる中で、大部分の人たちは、「三密」
(密閉、密集、密接)を避け、基本的な感染対策
を我慢強く守っていますが、鬱憤も溜まってきます。
それならばと、「三密」を逆手にとって、人々が力
を合わせてやっていけないものかと考え、
「緊密の段」「濃密の段」「親密の段」からなる
尺八三重奏曲をつくりました。

五線譜・縦譜

 

 

 

 

 

 


都筑の空に星が降る
R.3.9.18

 

 

歌(男声)
 歌(女声)
箏1
箏2
十七絃
尺八(d)



都筑の夜空の情景を描いた酒泉 彰氏の詩に、
男声・女声の2部合唱を付けました。都筑の
地は、港北ニュータウンの開発で街の明かり
も増え、夜空の星も見えにくくなりましたが
田畑や里山が広がっていたひと昔前、西方の
山なみを望む夕暮れに星の光が現れ、やがて
満天に広がって、幻想的に輝く姿が浮かんで
きます。


五線譜・縦譜

 

 

 

 

レジリエンス
R 2.12.31

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(d)
尺八2(d)

「レジリエンス」とは、困難な状況において、
それに対応して跳ね返す底力のようなもの。
「負けない力」「平安の日」「勝利への進撃」
という3つの部分で構成しました。
数年もすれば、新型コロナウイルス感染症
は過去の記憶になるでしょう。それでも次
から次へと新たな災厄は襲いかかってきます。
レジリエンスは、社会にとっても個人にとっ
ても、それらに立ち向かうおまじないの言葉
なのかもしれません。
"出版" 
(有)家庭音楽会

五線譜  縦譜

 

 

 

 

森の声
R.3.5.23

 

尺八1(d)
尺八2(d)

新型コロナウイルス感染症の影響で、最近
は尺八の方々の合奏機会が減っているとい
うことで、尺八のみで演奏できる二重奏曲
をつくりました。

市街地を少し離れ、谷戸田の先に広がる里
山ではありますが、その森は深く、起伏も
あります。道はしだいに細くなり、すれ違
う人もほとんどありません。若葉の季節に、
この森を訪れました。そのときの印象をも
とに、「木漏れ日の道」「若葉の香り」
「金色の木々」の3つの部分で構成してみ
ました。 

"初出版" 
(有)家庭音楽会
情報
ほうがくのわ 邦楽wiki

縦譜五線譜
(家庭音楽会から出版)


 

実りの郷
R.3.6.20

 

尺八1(d)
尺八2(d)

かつては里山や野原が広がり、自然の中に
人々の営みがありました。
歴史をさかのぼり、新しい街ができる前の
原風景をイメージして、「麻の葉風」「栗
の木蔭」「柿の彩り」の3つの部分から尺八
二重奏曲を構成してみました。

 

五線譜
縦譜

 

都筑に春風吹けば
R3.5.9

歌(男声)
歌(女声)
箏1
箏2
十七絃
尺八(d)

里山が多く残され、四季折々に自然の変化を
楽しめる横浜市都筑区。その春の情景を描い
た酒泉 彰氏の詩に、男声・女声の2部合唱を
付けました。酒泉氏の詩は、実際の自然の姿
以上にその美しさを捉え、さまざまな花を織
り込み、光と色と香りに満ち満ちた理想郷を
描き出しています。

五線譜
縦譜

 

キリンの願望
R3. 4.18


尺八(e)

齊藤 博氏のご依頼により作曲しました。
「キリンのように少しずつ自分の届かないも
のに届くように、努力をしたい」とのことで
したので、動物園のキリンが、遠いアフリカ
の大地に想いを馳せている設定で、「薄明」
「憩い」「草原の夢」「薄暮」という章立て
にしました。

 

五線譜
縦譜

 

れんげの雲
R 3. 3.28


 

 


箏1

箏2
尺八(d)

拙作「花咲く季節に」を聴いて、友人の酒泉
彰氏が歌詞を寄せてくださいました。れんげ
が花咲く田園の情景が浮かぶ美しい詩です。
歌は、箏を弾きながら歌ってもいいですし、
別パートとしてコーラス風にしてもいいでし
ょう。曲の構成は、古曲風に「前歌」「手事」
「後歌」にしました。

五線譜
縦譜

 

ぼっちライフ
R 3. 3.14

箏1
箏2
十七絃
三絃
尺八1(
d)
尺八2(d)

三密(密閉・密集・密接)回避のために在宅勤
務が増え、大勢で会食することも規制され、ひ
とりで過ごす時間が増えました。ひとりぼっち
は寂しいというより、楽しむもの。そんな「ぼ
っちライフ」をテーマに「ひとり遊び」「おう
ち時間」「SNSホリック」「おひとりさまの城
」の4つの部分から構成しました。

五線譜
縦譜

 

花咲く季節に
R 3. 2.7


箏1
箏2
箏3
尺八1(d)
尺八2(d)

 

冬は稲の切り株ばかりの田んぼも、いつの間にか
れんげ草が咲き乱れ、遠くに見える山も、緑がか
ってきているようです。そして、春の盛りには一
面の菜の花を風が吹き渡っていくのでした。
こんな原体験をもとに、俳句の季語から「れんげ
田」「山笑う」「花菜風」の3つを選んで曲をつ
くりました。

五線譜
縦譜

 

里山の四季
R 2.10.10

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

横浜線中山駅からほど近い「四季の森公園」。
広大な森が残り、その谷あいに湿地や水田、池が
点在しています。その四季を通じて織りなす風景
を「山の桜」「葦原湿原の輝き」「紅葉の谷」
「マンサクの花が咲く頃」の4つの部分で展開し
、最後に軽快なテンポで終曲に向かいます。

五線譜
縦譜

 

谷戸山
(やとやま)の森
R 2. 8.29



  

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

「座間谷戸山公園」は、谷戸や池を中心にさま
ざまな木々に囲まれた自然豊かな公園で、縄文
時代から人々が暮らし、近年まで里山の風情を
残す場所として地元の人から愛されてきました。
短い導入部のあと、「シラカシの林」「水鳥の
池」「伝説の丘」「森の学校」の4つの部分を
展開しています。

五線譜
縦譜
  仰ぎ見る天に

R 2. 8.14



尺八(d)

 

齊藤 博氏のご依頼により作曲しました。
「今こその100年に一度の天の催し物、人間が
やりすぎたことに対しての謝りと頑張りを表すよ
うな、太陽系外縁天体に敬意を表する音楽を期待
します。」とのことでしたので、全体を3つの部
分に分け、「謝り」「敬意」「頑張り」をイメー
ジしてみました。

五線譜
縦譜

 

都筑
(つづき)の風
R 2. 7. 9



 

  

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)
 

「組曲 都筑風土記」の最終曲。新しい街が広がる
中に農業専用地域の伸びやかな風景が広がってい
ます。都筑の地は、江戸・東京の暮らしを支える
農作物を供給する地域でした。「池辺(いこのべ)
富士」の頂上から見渡すと、さわやかな風が吹い
ていました。

五線譜
縦譜

 

山田富士
(やまたふじ)の冬
R 2. 6.20


 

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

 

「組曲 都筑風土記」の4曲目。江戸時代中頃にな
ると、「富士塚」と呼ばれる人造の富士山をつく
り、富士山を遥拝することが広まりました。横浜
市都筑区には4つの富士塚がありますが、
「山田富士」はその一つ。頂上に立つとそれは別
世界で、日常の風景から超越した気分になってき
ます。

五線譜
縦譜

 

月出松
(つきでまつ)の秋
R 2. 6. 6




箏1
箏2
十七絃 
尺八1(d)
尺八2(d)

「組曲 都筑風土記」の3曲目。もともと「朏松(
かづきまつ)」という松があったそうですが、いつ
しか名前は「月出松」となり、月のイメージも三
日月から満月に変化したようです。居心地のよい
森に秋が訪れます。

五線譜
縦譜

 

大塚・歳勝土
(さいかちど)の夏
R 2. 5.25


  

箏1
箏2
十七絃
尺八1(e)
尺八2(e)

「組曲 都筑風土記」の2曲目。
「大塚・歳勝土遺跡」にはおよそ2,000年前の弥生
時代中期の、大塚ムラと歳勝土の周溝墓の遺跡が隣
り合っています。森や竹林に囲まれた平和なムラを
守ろうと戦った人々とその運命に思いを馳せてみま
した。

五線譜
縦譜

 

古民家の春
R 2. 5.15


   

箏1
箏2
十七絃
尺八1(d)
尺八2(d)

 自然が豊かで歴史のある横浜市都筑区の風景をテ
ーマに「組曲 都筑風土記」として、5曲を作曲しました。
その1曲目です。江戸時代の農村の住まいと暮らしを
彷彿とさせてくれる古民家。池のほとりにたたずむ古
民家にはさまざまな花が咲き乱れ、春の盛りを伝えて
くれます。

五線譜
縦譜